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ゲボルバァ

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冷たい熱帯魚感想

日曜日は「冷たい熱帯魚」と「映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~」

この2つの映画を見てきましたが、とりあえず今日は「冷たい熱帯魚」の方の感想を書こうと思います。






ストーリー


死別した前妻の娘と現在の妻。その折り合いの悪い二人に挟まれながらも、
主人公の社本信行は小さな熱帯魚店を営んでいた。
波風の立たないよう静かに暮らす小市民的気質の社本。
だが、家族の確執に向き合わない彼の態度は、ついに娘の万引きを招く。
スーパーでの万引き発覚に窮地に陥る社本だったが、
そんな彼を救ったのはスーパー店長の友人の村田だった。村田の懇願により店長は万引きを許す。
さらに大型熱帯魚店を経営する村田は、娘をバイトとして雇い入れる。
その親切さと人の良さそうな男に誘われて、社本と村田夫婦との交流が始まる。
しばらくして、利益の大きい高級魚の取引を持ちかけられる社本。
それが、村田の悪逆非道な「ビジネス」を知り、同時に引き返せなくなる顛末への引き金となった





この映画を見る切欠になったのは、よく映画を一緒に見に行く友人に、ちょうどTVでやっていた

「沈まぬ太陽」が面白かったな~って話をしてたら、

「実は見てみたい映画があるんだよね~、とある事件を元にしたやつなんだけど・・・・・・」という話になり、

その事件を調べたら興味が出てきたので、見る事に

そんな感じで見る事になった「冷たい熱帯魚」ですが、この作品が面白いかつまらないか聞かれれば、

返答に困るような作品ですね。一言で言い切れないです、面白いのは面白いんですが・・・・・・

ただし、間違いなくオススメできる作品ではないかな?そもそも18禁だしねこの映画(笑)

私は事前情報で「これを見たら当分の間、肉は良いかなってなるらしいぜ」

と聞いていた事もあって大丈夫でしたが、グロ耐性が無い人はNGだと思います。

後、18禁の映画なのでエロシーンがあるわけなのですが、この映像がね、なんとも生々しい

私の場合はグロシーンと言われるところもグロイというよりは、生々しいなと感じました。

そして、役者の方々の演技がとんでもない訳ですよ。

狂気の場面での狂気の演技には正直ドン引き(笑)(もちろん良い意味で)

とはいえ、確かに感じる人間臭さ。ああいう人間って絶対いますよね。

物語が進むにつれての人が狂って行く様の表現の仕方は巧いなぁとしみじみ。

そして、最後の展開にはビックリしました。な・・・んだ・・・と?ってなりましたからねwwwww

・・・・・・ただ正直、映画を見終わった瞬間は微妙な気持ちになりました。

だってこの映画はあまりにも救いが無いんじゃないかな?と思いましたから。

まぁ、前評判が良いと聞き、ハードルを上げすぎたってのもあるかもしれませんね。

もう1人の友人とは、もう2度と見る事は無いね!的な話までしてました。

そんな訳でこの作品は、面白いけど微妙な作品という認識でした。





・・・・・・ところが、この映画の感想を書こうと思って、情報を集め始めたら・・・・・・

なんと私の中の評価が一変しました(爆)

2度と見たくないと思っていた筈なのに、予告を見たらまた見たくなりました。

引き込まれる何かは微妙に感じてはいましたが、ここまでとは・・・・・・

本は3回読むと内容が理解出来る的な事を聞いた事がありますが、

映画ももしかしたらそうなのではないかな?とおもいました。



というか、友人はグロイけど笑えると言っていたんですが、

何所に笑える状況があったのだろうか・・・・・・?

たしかに笑わそうとジョークをいっていた場面はありましたが、前の状況みるとわらえねーよwwww




私がこの映画で気になっている事がいくつかあります。

社本の妻である妙子の最後の方の心境はどうなっていたのか?って事ですね。

映画序盤での妙子の、夫に対する接し方は完全に冷めていました。

そして、村田に心を奪われてしまった。

ただ、後半に近づくにつれ社本と一緒にプラネタリウムに行ったりと、関係が修復してきていた。

が、そこから話は進み、村田が社本に対して、関係があった事を教えられる。

その後色々あり、結果社本が村田を殺害(正確には違いますが)

そこで、自宅に帰ってきた社本に問い詰められるわけです、

「俺と結婚して失敗だと思ってるんだろ?時間を返せって言いたいんだろ?」的な言葉をかけられる。

そこで彼女は社本が言った言葉をそのまま返すわけですが、本当はどう思っていたのか?

少なくてもまったく思っていないと言う事はないでしょうが、

明らかに後半に行くにつれて、社本に対する気持ちが戻ってきてましたからね。

そして最後には、犯行現場となった小屋で笑いかける社本に近づいていき、

包丁で刺されて死ぬ訳なのですが、あの時の彼女は本気で心配していたように感じました。

そして、次に気になるのがこの後なのですが、

妻の妙子を殺した社本が娘に近づき、こういう訳です、「お前は一人で生きていけるよな?」と

そして、娘を刺し、「痛い」と言う娘に対して、

「人生は痛いんだよ!」と言う台詞を吐いて、自分の首を切って自殺をします。

で、ここで死んだ父親に向かって、娘が言うんですよ・・・・・・

「やっとくたばりやがったなくそじじい!」って・・・・・・

感動シーンが始まるかと思ったらまさかの展開にビックリ・・・・・・

そして、死んだ社本に対して「生き返ってみろよ!」と笑いながら言うわけなのですが・・・・・・

はたして、そのときの彼女の気持ちはどうなっているのか?

私は、「あぁ狂ったな」と思いましたが、実際の所はどうなのかな?本心なのかね?

・・・・・・まぁ それを聞いちゃおしまいなんだろうケドね。

もし、妻も娘も言葉どおりに思っているならば、あまりにも救いがないなぁと。

ただ、見方を変えれば、ストレートに表現できない人間の虚しさと見る事も出来るのかな・・・・・・と

この作品の登場人物には魂を感じました。

殺人犯である村田も、ただただ凶悪の犯人と言い切ることは出来ませんしね。

描かれてはいませんが、彼も子供の頃に悲惨な過去があるようですしね。

刺されて運ばれる間中「ごめんなさいおとうさんもうしません」と呟いてましたから・・・・・・



正直この作品、好きか嫌いか聞かれれば、間違いなく嫌いです。

人間の暗い所が出過ぎているように感じますからね、救いが無い。

ただ、だからこそ面白い作品に仕上がっているのではないでしょうか?

なんだかんだでこの作品、とても面白かったです。
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